スポンサードリンク




コラム

離床で「エコノミークラス症候群(深部静脈血栓症)」になってしまう。リスク管理ちゃんと出来ていますか?

投稿日:

離床 エコノミークラス症候群

 

老健に入職してからは、車椅子で離床している方が多くみられます。

食堂で、離床してテレビを観ている方や何もせずにただ車椅子に座らされている方もいます。

 

病院で勤務していた頃は、ぼくも早期離床を心がけて動いていたのですが、まさか離床することで、エコノミークラス症候群になるとは思ってもいませんでした。

廃用症候群を予防するための離床なのに、弊害もあるんです。

 

離床している全員が、エコノミークラス症候群になるワケではないけど、飛行機や電車に乗って動かない時間が長くなるとなってしまうと、エコノミークラス症候群になってしまいます。

 

車椅子に、なにも動かない状態での離床も同じようなことが起きてしまいます。

今回は、離床エコノミークラス症候群(勝手に名付けた)について書いてみたいと思います。

 

そもそもエコノミークラス症候群とは?

医療用語では、「深部静脈血栓症」といいます。

特に、心臓から遠い下肢の部分にできてしまうことが多い。

四肢の静脈には筋膜より浅い表在静脈と深い深部静脈があり、急性の静脈血栓症は深部静脈の深部静脈血栓症と表在静脈の血栓性静脈炎を区別する。

深部静脈血栓症は、発生部位(頸部・上肢静脈,上大静脈,下大静脈,骨盤・下肢静脈)により症状が異なる。

欧米では、発生頻度の高い下肢の深部静脈に発生するものを深部静脈血栓症としている。

肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドライン(2009年改訂版)より引用

 

 

どんな人がなってしまうのか

主に長時間動かない人が、なってしまいます。

病気うんぬんではないので、飛行機や電車といった動かない状態が長いと健康な人でもなってしまう可能性はあるのです。

しかし、老健や病院にいる方は、なにかしらの病気がある方が多いので、健康な人よりエコノミークラス症候群になってしまう可能性は高い。

 

特になりやすいと言われているのが、下記のような方たち。

  • 手術後
  • 長期臥床
  • うっ血性心不全
  • 脳血管障害
  • 糖尿尿
  • 肥満
  • 脱水

などなど。

上記に挙げた病気を持っている方たちは多いです。

自分では動けない・動かない方も多いので、長時間、車椅子で離床しているだけで、飛行機や電車に乗っている状態を擬似的に作ってしまうのです。

 

しかも高齢者は、水分も取りづらいし、自分から取ろうとすることは少ないので、脱水になりやすく、エコノミークラス症候群になりやすい。

 

 

こんな症状がみられたら注意

  • 患肢の腫脹
  • 表在静脈の怒張(血管が膨れ上がること)+色調変化
  • 疼痛
  • 熱感
  • 皮膚が冷たい
  • 手足がダルい

他にも、足背動脈の拍動が弱くなっていたり、触知不能になっていたら注意が必要です。

深部静脈血栓症になると、腫脹(むくみ)も出てくるので、ちょっと触れただけでも痛みが出てしまいます。

 

循環障害がある方は特に注意が必要。

 

検査方法

離床 エコノミークラス症候群

Homans徴候

Homans徴候:膝関節伸展位での足関節背屈強制時に腓腹筋に疼痛が誘発

Lowenberg徴候:腓腹部(ふくらはぎ)を掴んだりなどの加圧で疼痛が増強する

 

離床エコノミークラス症候群の予防を!

離床 エコノミークラス症候群

 

エコノミークラス症候群になると、血栓(血の塊)が飛んでしまい、肺血栓塞栓症や脳梗塞にもなったりする可能性があり、死に至るケースもあります。

定期的に足を動かすなどをすると、エコノミークラス症候群の予防につながります。

 

自分で足を動かせない方は、スタッフが動かしてあげたり、軽くふくらはぎをマッサージするだけでも溜まっていた血流が流れるので、エコノミークラス症候群は防止できます。

業務で忙しいと思うけど、ちょっと足をちら見するだけでも、その人の状態を知ることが出来るのでチェックするといいかも。

 

 

水分補給もいい!

 

高齢者は、トイレの回数が増えるとか言って、水分を取らない方も多いので、水分の摂取を促しましょう。

水分の摂取が減ってしまうと、イメージとしては、血液がドロドロになってしまい血の塊ができやすくなってしまう感じです。

 

 

さいごに:離床は大事だけどリスク管理はもっと大事

離床は、入所者さんや入院患者さのためだけど、離床させられている時間は長く感じます。

流石に丸1日、離床させられているワケではないけど、何時間も毎日させられていると、離床による拘縮やエコノミークラス症候群になったりする確率は高くなります。

 

特に老健といった施設は、状態が安定しているからといって、安心していると異変に気づけなくて、手遅れになってしまう可能性もあります。

日々、入所者さんや患者さんの状態をチェックし異変に気づけるようにしたいですね。

 

【関連記事】

【理学・作業療法士】学生からベテランまでオススメしたい参考書。(随時更新中)

これまで5年間、理学療法士をやってきて、セミナーにもたくさん行きました! それと同じぐらい参考書も購入したり、勤務先にある本も読み漁りました。 何度も何度も読んで、確かめたことか。 その中でも、何度も ...

続きを見る

スポンサーリンク




スポンサーリンク




スポンサードリンク




おすすめ記事

1

WordPressでブログを始めよう!と、なってからテーマ選びに迷ってました。 迷いに迷ってしまって、有料のテーマを2つ買って試してみました。

Chromebook flip 2

こんにちは、Chromebook大好きねこさと(@ynbr333)です!   Chromebookってコスパいいから、何台も欲しくなってしまうんですよねぇ。 何台ももっていてもしょうがないん ...

3

アナログ派のぼくが、ついにKindle Paperwhiteを購入しました!   食わず嫌いで電子書籍は敬遠していたのですが、いざ使ってみるとすごく便利なことに気づいてしまいました。

Anker プレミアムステレオスピーカー 4

悩んでいたポータブルスピーカーをやっとこさ購入することが出来ました! どうも、ガジェット大好き、ねこさと(@ynbr333)です!   Bluetoothが使えるスマホなどが普及するようにな ...

Amazon Fire TV 5

Amazonプライ会員になってからは、Amazonビデオをパソコンで観倒していました! 観るときはだいたいは、パソコンでChromecastを使ってテレビにミラーリングして観ていました。  

6

これまで5年間、理学療法士をやってきて、セミナーにもたくさん行きました! それと同じぐらい参考書も購入したり、勤務先にある本も読み漁りました。 何度も何度も読んで、確かめたことか。 その中でも、何度も ...

-コラム
-, ,

Copyright© , 2017 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.