\スマホ料金が2,970円に/
レビュー GR1s:フルサイズのGRでスナップ写真が楽しい(作例あり)
ついにフィルムカメラのGR1sを購入しました。
今更だと思うかもしれないが、購入の理由は、 すっかりデジタルのGR III・GR IIIxに魅了されてしまい、フィルムカメラのGRも使ってみたくなったからです。
他のコンパクトなフィルムカメラも検討したが、GRに戻ってきてしまいました。それほど、魅力的なカメラ。
GR1sは廃盤になっているので、中古で良い個体に出会えてラッキーでした。本当は、GR1vが欲しかったのは内緒。
実際に使ってみると、約20年前のカメラとは思えないぐらいの描写力で良い写りをしています。なにより、GRのフルサイズ(35mmフィルム)がポケットに収まるサイズということが嬉しいです。
GR IIIxでも感じたことですが、やっぱりコンパクトは正義ですよ。憧れのGR1s(28mn)とGR IIIx(40mn)の組み合わせで使う頻度も多くなりそうです。
この記事では、GR1sの作例を踏まえながら、良かった点と残念だった点をレビューしていきます。
- スナップ写真が楽しくなった
- フルサイズのGRを楽しめる
- 描写力の良い写真が撮れる
- AFはのんびり屋さん
GR1s フォトレビュー
スペック
スペック | |
---|---|
発売年月 | 1998年 4月 |
フィルムシステム | 35mmパトローネ入りフィルム(135) |
画面サイズ | 24 × 36mm |
レンズ | GRレンズ 28mm F2.8 4群7枚構成 |
フォーカス | パッシブオートフォーカス 被写体自動選択マルチフォーカス |
最短撮影距離 | 撮影範囲: 0.35m ~ ∞ |
ファインダー | 採光式フレームファインダー |
シャッター | 電子シャッター タイムモード ・ 2 – 1/500 セルフタイマーつき |
露出制御 | プログラム露出または絞優先AE ISO25 – 3200対応 |
露出補正 | -2 ~ +2EV |
内蔵フラッシュ | 発光量制御電子フラッシュマチック方式 |
電源 | リチウム電池 CR-2 1個使用 |
大きさ | W117 × H61 × D26.5mm |
重さ | 178g |
カラー | ブラック・シルバー |
その他 | フード |
フィルムカメラのGRシリーズの中でも、マイナーチェンジされたモデルです。
前モデルのGR1からの変更点として、専用花形レンズフードやフィルターが装着可能、暗い場所でファインダーイルミネーションが点灯する機能も追加されたモデルになります。
GR1vなら、マニュアルフォーカスやオートブラケット機能、マニュアルフィルム感度設定なども追加されているので、より使いやすいモデルに進化しています。なので、快適に使いたいならGR1v良いかも。
今回は、デジタルのGR IIIxとすぐに見分けがつくように、GR1sはシルバーを購入しました。
パッケージ内容と外観デザイン
GR1sは、廃盤になっているので、カメラ本体のみしかありませんでした。付属品が揃っているなら、箱や説明書、フードなどが付いていると思います。
フードが付属していても、コンパクト重視したいので、フードは付けなかったでしょう。説明書がないはちょっと痛いが、使いながら覚えていくことにしています。
とはいっても、約20年前の中古カメラとしては、傷も少なく綺麗で満足しています。
フィルム蓋の方も綺麗。
ファインダーには、チリが若干あるが、クモリがない分クリアに見ることが出来ています。フラッシュなども各種動作は良好。
シャッターボタンを半押しすると、照明灯が点灯するので、フレームやシャッタースピードの表示が確認しやすいのも良いですね。
内蔵フラッシュがあるから、また違った写真の撮り方が出来るのは楽しみです。
ちょっと傷はあるけど、カメラが歩んできた歴史と思えば、愛おしくもなります。塗装が剥がれ、下地が見えてくるのも渋い。
下の部分も比較的、綺麗でした。
フィルム装填する場所も比較的綺麗でした。
レンズは若干チリが混入していたが、撮影には影響ないレベルなので、ヨシとしています。クモリがない分ましでしょう。
モルトは残念ながら劣化していました。スポンジのような素材で、重数年経てば劣化するのは当たり前なので、GR1sのモルトキットを使って交換しました。
GRのフィルムカメラに良くある液晶の故障問題があるなか、この個体は液晶が故障していませんでした。これは、ラッキー。
故障していても使えるのでみたいだが、ストレスなく使いたい。
GR1sの電池はCR2
GR1sの電池は「CR2」です。なんだか懐かしい電池ですが、現在も販売していてありがたい。
実際に使ってみての感想
やっぱりコンパクトは良い
手に収まるサイズのカメラなので、ポケットにもすっぽり入ってしまいます。35mmフィルムを使うので、フルサイズのカメラがポケットに入るなんて夢見たいです。
GR IIIxでも使っていて感じたことではあるが、コンパクトは正義なんです。写真を撮るには、まず、持ち出すというハードルが低くなるのは良いですよ。
特に、2台持ちにする方にはおすすめ。私は、Leica MP 0.72とGR1sの組み合わせで持ち出すことも多いです。
GR1sとGR IIIxと僅かに、GR1sの方がサイズは大きいが軽いです。
GR IIIxは、40mmレンズと手ブレ補正が搭載されて、このコンパクトさを実現しているのだから素晴しさも感じます。
起動が早い
GR III・GR IIIxと比較すると、そこまで早くはないが、約20年前のカメラと思えばすごく早いです。これだけ早ければ、良いなって思った瞬間を撮影出来るので満足しています。
Twitterに起動するところをショートムービーとしてアップしているので、参考にしてみて下さいね。
GR1sの起動もストレスないぐらいには早いな pic.twitter.com/kOngfC3rMv
— ねこさと屋 | 🐱 (@Nekosato333) November 15, 2022
Snapモードで素早く撮れる
GR1sには、スナップモードが搭載しているのでフォーカスの撮影距離2m固定で、シャッターが切ることが出来ます。
F値8〜11にしておけば、パンフォーカスとしてピントを合わせることが出来るので、瞬間的な撮影も出来ます。シャッタースピードが500/秒しかないので、晴れの日は、F値をしっかり考えて使う必要があります。
デジタルよりちょっと制限がある方が、撮影する楽しみも感じることが出来るかも?
GR1sの作例
さすがGRレンズ!描写力が良い
約20年前のカメラとは思えないぐらいの描写力で写真を撮ってくれます。
風景モードとSNAPモードを上手く使うことで大きくピンを外すということもないので、すごく優秀なカメラだと感じました。
中古市場に出てもすぐに在庫がなくなるみたいなので、人気なカメラなのが分かります。
今回は、ほとんどの写真をプログラムモードの「P」で撮影しましたが、露出もしっかりしていたので、今後も安心して撮影が出来そうです。28mmの画角が、本当に良い。
モノクロフィルムは自家現像をしているため、色のムラなどがある場合は、ご了承ください。
もっとGR1sの作例を見たい!という方は、日々の写真を記録しているブログを覗いて見て下さいね。
GR1sの残念なところ
AFはのんびり屋さん
約20年前のカメラに高速AFを求めるのは酷ではあるが、ストレスを感じることはありません。フィルムカメラは、ゆっくり撮影するものだし…と割り切っているが。
それでも、GR1sには、ピントを合わせやすくするための風景モード(∞ピント)とSNAPモード(撮影距離2m)を上手く使えば、スムーズに撮影することが出来ます。
さいごに:こんな方におすすめ
- フルサイズのGRカメラが欲しい方
- フィルムカメラのGRが欲しい方
- コンパクトなフィルムカメラが欲しい方
- フィルムカメラでスナップ写真を楽しみたい方
GR IIIxも最高だが、フィルムカメラGR1sの描写力も最高で使いやすいカメラです。
しかも、GR1sは、35mmのフィルムカメラなので、フルサイズのGR。それで、ポケットに入るコンパクトさを兼ね備えていて、2台持ちにするには最適です。
フィルムカメラでスナップ写真がさらに楽しくなりました。
見つけたら、ぜひ手に取ってみて下さい。
愛用アイテム
関連記事