
最近のスマホは、イヤホンジャックを廃止にしている端末が増えてきましたね。
イヤホンジャックがないスマホでは、変換アダプタを使わないと有線のイヤホンは使うことが出来ません。
どうしても、有線イヤホンやヘッドホンで音楽などを楽しみたい方は、変換アダプタを購入しましょう!
iPhone:「Apple Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」
Android:「Apple USB-C - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」
Android端末では、USB Type Cに対応しているスマホであれば、Apple製品のアダプタでも使うことが出来ます。
しかし、変換ケーブルを使うとなると見た目もスマートではないので、個人的には、イヤホンジャックは廃止にしても良いと思っています。
他にも、音切れや音声の遅延の少ない、質の良い「完全ワイヤレスイヤホン」も増えてきており、以前よりも使い勝手が良くなっているのも廃止にしても良い理由のひとつです。
この記事では、イヤホンジャックがあることのメリット、デメリットやコスパの良い完全ワイヤレスイヤホンの選び方も書いていきます。
イヤホンジャックとは?
イヤホンジャックとは、スマホやタブレット、デジタルオーディオプレーヤーに接続するための端子です。
イヤホンジャックには、3種類の口径があります。
- φ2.5mm
- φ3.5mm
- φ4.4m
スマホや家電、ゲーム機などに搭載されているのは、「φ3.5mm」がメインとなっています。
音が出るAV機器には、ほとんどついているので、目にしている方は多いと思います。
ちなみに「φ2.5mm」は、一部のポータブルヘッドホンアンプやポータブルオーディオプレーヤーに搭載されています。
「φ4.4mm」は、新規格で、高級イヤホンなどに搭載されており、よりクリアな音質を楽しむことが出来ます。
イヤホンジャックがあることのメリット
- 有線イヤホンを使うことが出来る
- 有線イヤホンだから音質が良い
イヤホンジャックがあるということは、有線イヤホンやヘッドホンを使うことが出来ます。
有線イヤホンやヘッドホンは、圧縮されていない音楽のデータその物を聴くことが出来るので、良い音質で聴くことが出来ます。(正確にはスマホにデータとして取り込んだ時点で圧縮されますが。)
イメージとしては、良い画質の動画を観るか、画質の悪い動画を観るかをイメージすると分かりやすいと思います。
完全ワイヤレスイヤホンより有線イヤホンの方が音質が良いと言われている理由は、音楽のデータを圧縮して聴くか聴かないかです。
イヤホンジャックのないことのデメリット
イヤホンジャックがない端末では、変換アダプタを使うか、完全ワイヤレスイヤホンを使うしかありません。
各スマホの変換アダプタ
iPhone:「Apple Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」
Android:「Apple USB-C - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」
完全ワイヤレスイヤホンは、Bluetoothで圧縮した音楽のデータを聴くことになるので、どうしても音質は劣化してしまいます。
有線イヤホンでは良い音質だったのに、完全ワイヤレスイヤホンで聴くと音質が悪く聴こえてしまう原因は圧縮したデータを聴いているからです。
劣化してしまう理由は、Bluetoothも電波の一種なので、元のデータを削り圧縮して飛ばすことになり、どうしても音質は劣化してしまうのです。
とはいえ、最近の完全ワイヤレスイヤホンは、ひと昔より進化しているので、良い音質で音楽を楽しむことが出来ます。
完全ワイヤレスイヤホンのメリット・デメリットは、こちらの記事で詳しく書いてあるので、参考にしてみてください。
Bluetoothバージョンやコーデックに注意して選ぼう
完全ワイヤレスイヤホンに限らず、ワイヤレスイヤホンやヘッドホンで、良い音質で音楽を楽しむためには、「BluetoothのVer(バージョン)」と対応している「コーデック」に注意する必要があります。
BluetoothのVerの違いによって、繋がりやさや音切れの原因になるので、しっかりと確認しましょう。
ここ最近の完全ワイヤレスイヤホンやヘッドホンは、Bluetooth Ver4.0〜5.0が多いですが、音切れや遅延のことを考えるとVer4.2〜5.0あると安心して音楽や動画を楽しむことが出来ます。
ちなみに、Bluetooth5.0は、4.2と比べると通信速度は2倍になり、通信範囲が4倍も向上しているとされています。
この数値を見るだけでも、BluetoothのVerの数値が高い方が良いことは分かると思います。
バージョン | 機能 |
Ver1.1 | 通常のバージョン |
Ver1.2 | 2.4GHz帯域の無線LAN(11g/b)との干渉対策 |
Ver2.0 | EDR対応ならver1.2の約3倍のデータ転送速度に(最大転送速度3Mbps) |
Ver2.1 | ペアリングの簡略化。バッテリー寿命を最大5倍延長できるSniff Subrating機能を追加 |
Ver3.0 | 従来より約8倍のデータ転送速度に(最大転送速度24Mbps) |
Ver4.0 | 大幅な省電力化(BLE)対応。様々なプロファイルに対応。 |
Ver4.1 | 4.0を高機能化。自動再接続やLTEとBluetooth機器間での通信干渉を抑制。 |
Ver4.2 | セキュリティの強化と転送速度の高速化。 |
Ver5.0 | ver4.0よりデータ転送速度が2倍。通信範囲が4倍に。 |
Bluetoothイヤホンやヘッドホンを購入するには、「コーデック」に注意しないといけません。コーデックは、音質の良さを左右するので、しっかりと確認しましょう。
下記の表を参照すると、「AAC」〜「aptX」を選ぶと良い音質で音楽や動画を楽しむことが出来ます。
どのコーデックも試してみましたが、SBCの音質は悪いので、音楽を聴いていて楽しくありませんでした。
低音域を大事にする音楽を聴くことが多いので、コーデックには拘っていきたいですね。
コーデック | 機能 |
SBC(SubBand Codec) | 圧縮送信時にタイムラグが発生するため、音が遅延してしまう。 高銀域が消えてしまい低音質になりがち。無音時には、ノイズも発生してしまう。 |
AAC(Advanced Audio Coding) | SBCより送信時のタイムラグが少なくなっている。高音域も消えることもないため、高音質な音楽が楽しめる。 主にiPhoneに採用されている。 |
aptX | SBCと比べると圧縮率が格段に良くなっているため高音質の音楽を楽しむことでが出来ます。 タイムラグもほとんどないので、動画を観ていても音声の遅延もないのがポイント。 主にAndroidで採用されている。 |
おすすめの完全ワイヤレスイヤホン ベスト3
外せないスペック
- BluetoothのVer4.0〜5.0
- BluetoothのコーデックがAAC、aptX
ここまで読んだ方は、完全ワイヤレスイヤホンを選ぶ上で大事なのは、上記に挙げた2つが大事になってくるのは分かったと思います。
このことを踏まえて、繋がりやすくて音切れや遅延の少ない、おすすめの完全ワイヤレスイヤホンを紹介していきます。
①.AVIOT TE-D01g
ポイント
- コーディック:SBC、AAC、aptX
- Bluetooth:5.0
- 連続再生: 本体10時間、受電ケース約40時間
- 防水:IPX7
- 音声操作:あり
1万円内で購入出来る完全ワイヤレスイヤホンの中で、ダントツに気に入っているのが「AVIOT TE-D01g」。
充電方式もUSB Type Cなので、充電ケーブルも一本にまとめられるのも気に入っているポイント。
音質の方は、低音域が強くロック系などの音楽に適した音質です。高音域は弱いので、J-POPやクラシックといった、高音域を大事にする音楽を聴く方には物足りないかもしれません。
とはいえ、1万円以内で購入出来る完全ワイヤレスイヤホンとしては、音質や価格をみてもバランスが取れているので、入門としておすすめ。
たくさんの完全ワイヤレスイヤホンを試してきたが、この「AVIOT TE-D01g」がしっくりきているので、どこへ行くにも一緒です。
②.SoundPEATS TrueFree+
ポイント
- コーディック:SBC、AAC
- Bluetooth 5.0
- 連続再生:4時間、受電ケース35時間
- 防水:あり(IIPX4)
- 音声操作:あり
「SoundPEATS TrueFree+」は、5,000円内で購入できる完全ワイヤレスイヤホンの中で、ダントツに良い音質です。
価格の割に、コーデックが「AAC」に対応していることや「Bluetooth Ver.5」に対応していることが驚き。
この手のスペックだと6,000円以上は超えているモデルが多いので、かなりコスパは良いです。
音質の方は、高音から低音域にかけてバランスが取れているので、万人受けするイヤホン。
万人受けするということは、低音が良く効いているとかがないので、特定の音域を求めている方からすると物足りなさは感じるかもしれないです。
完全ワイヤレスイヤホンとはどんなモノ?とりあえず試してみたい方にはおすすめのイヤホン。
③.Soundcore Liberty Air
ポイント
- コーディック: AAC、SBC
- Bluetooth 5.0
- 連続再生:本体5時間、受電ケース最大20時間
- 防水:あり(IPX5)
- 音声操作:あり
AirPodsに激似な「Soundcore Liberty Air」。
完全ワイヤレスイヤホンでは珍しく、イヤホン本体でタッチ操作が出来るので、操作性は良いいです。
デザインはAirPodsに似ているので、デザイン性はかなり満足感はあります。
AnkerのSoundcoreが制作しているので、音質もバランスが取れています。ちょっと低音域が弱く、高音域が強めなので、J-POPなどの音楽などを聴く方に適しています。
こちらも1万円以内で購入することが出来るので、AirPodsは高くて購入を迷っていた方には嬉しい。
しかも、ブラックとホワイトが選べるのもポイントのひとつ。
さいごに:完全ワイヤレスイヤホンのスペックはチェックしよう!
- Bluetooth Ver.4.0〜5.0
- コーデック:AAC、aptX
完全ワイヤレスイヤホンは、安ければ安いほど、スペックは低い傾向にありますが、安くてもスペックが良いのもあるので、しっかりとスペックはチェックしておきましょう。
上記に挙げた、BluetoothのVerとコーデックを最低でもチェックすることで、繋がりやすくて音切れ、遅延などは防ぐことが出来ます。
完全ワイヤレスイヤホンを1度体験してしまうと、有線のイヤホンに戻れなくなってしまうので、ぜひ、便利さを体験して欲しいです。
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