デジタルライカとフィルムライカどっち購入したら幸せになれるのか?

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デジタルライカとフィルムライカどっちを購入するか悩んでいる方もいると思います。

私もそのうちの一人だったので、悩んでいる気持ちはすごく分かりますが、結果的にどっちも(LEICA M Monochrom Typ246Leica M10-PLeica M4Leica MP 0.72)購入して幸せになりました。おかげでお財布の中身が寂しくなりましたが…

お高い買い物なので、どっちも購入することは難しい方向けに、どっちが良いのかをイメージ出来るように、デジタルライカとフィルムライカのメリット、デメリットを書いていきます。

この記事を読む前に、自分のカメラ生活で、デジタルかフィルムどっちが好きなのかが、大きく影響されるので、どっちが好きなのかだけはっきりさせておきましょう。

はっきりさせることで、どっちを選べば良いのかよりイメージすることが出来るようになります。

私は、フィルムにすっかりハマってしまったので、フィルムカメラのLeica M4を使う頻度が多くなりました。

現在は、Leica MP 0.72に乗り換えて楽しんでいます。

目次

デジタルライカを使うメリット

何枚も撮影することが出来る

デジタルの最大の強みは、フィルムみたいに残りの枚数を気にしないで撮れることです。

年々、各フィルムの1本の値段が高くなっているのもあり、1枚いくら?と計算しながら写真を撮るのは楽しくないと思います。

欲も悪くもデジタルならそんな計算をしなくてもパシャパシャと何枚も撮れてしまうので、より多くシャッターを切る楽しみはあります。気にするのは、バッテリーの残量だけ。

なので、デジタルライカでたくさん写真が撮りたい方には、デジタルを選ぶと幸せになれるはず。

カラーとモノクロどっちも楽しめる

デジタルライカには、カラーとモノクロで写真を撮れるモードがあります。

中には、Leica M Monochrome(Typ246)、Leica M Monochrome、Leica M10 Monochromeといったモノクロ写真しか撮れない変態カメラもあるが、基本的には、カラーとモノクロ写真どっちも撮ることが出来ます。

ライカで撮った写真は他のカメラメーカーとも違った独特の色合いで表現してくれるので、その色合いに魅了されてしまった方たちも多いはず。

いわゆる、ライカの色というやつ。(Leica M10-Pの作例

さらに、ライカレンズと組み合わせると、ライカレンズの描写も相まって興味深い写真を撮ることが出来ます。

この体験をするとライカ沼から抜け出すことは不可避。

モノクロ専用もカメラもある訳だから、専用のカメラの表現力が気になってしまい、さらなる沼にハマってしまいます。(LEICA M Monochrom Typ246買いました)

ライカ病にかかってしまうと完治するまでに相当な年月がかかってしまいます。もしかしたら、死ぬまで完治することのない病にかかってしまうかもしれません。

シャッター音が上品

デジタルライカのシャッター音は、他社のカメラのシャッター音と比較するとかなり上品で、撮影欲を上げてくれます。

実際に、Leica M10-P富士フィルム X-E3SONY α6600のシャッター音を聴き比べてみて下さい。店舗でLeica M10-Pのシャッター音を聞いてしまってからは、心奪われてしまい手ぶらで帰ることは出来ませんでした。

これが、ライカマジック。

液晶モニターで撮影結果を確認できる

一部のライカカメラを除き、デジタルライカは液晶モニターを使って撮影結果をすぐに見ることが出来ます。

フィルムカメラだと、撮っても現像しないと撮影結果を見ることは出来ないが、デジタルライカならすぐに撮影結果を見ることが出来ます。

なので、撮影結果を見て自分の撮った写真を見てニヤニヤしたい方は、デジタルを選ぶと幸せになれるかもしれません。

とはいっても、フィルムカメラみたいに撮影結果に左右されずに撮影に集中したいんだ!とう方向けに、液晶モニターがない「Leica M10-D」という選択肢もあります。

デジタルライカでもフィルムカメラライクに使い使いたいなら「Leica M10-D」一択になるでしょう。

フィルム巻き上げレバーのような形状の収納式サムレストも装備さえれているので、よりフィルムカメラライクに撮影が楽しむことが出来ます。

Leica M10-Pの液晶モニター

ライカレンズを開放で楽しめる

フィルムカメラでは、ISO400程度のフィルムを使っていると暗い状況でない限り開放で撮ることは難しいです。NDフィルターを使用すれば撮れないことはないが、だいたいのシュチュエーションで難しい。

デジタルライカなら、シャッタースピードも1/4000まであるので、ISO感度を調整しながらであれば、明るいところでも開放で撮ることが出来ます。

ライカレンズの真骨頂は、開放で撮ることだと思っているので、明るいところでも開放で撮れることはすごく便利だと感じています。

Leica M11の電子シャッターなら1/16000まで対応しているので、より開放で撮影がしやすくなっています。

しかも、ISO感度も64からとなっているから、NDフィルター使わないで開放で撮れる仕様になっているのは便利そうだ。Leica M11欲しい。

ライカレンズの開放の描写は素晴らしい

デジタルライカを使うデメリット

修理が高い

デジタルライカの修理費は、クソ高いです。

修理の経験としては、カビが原因でファインダーを交換することになり、修理費が約15万円もかかりました。

修理費の詳細は以下の画像を参考にして欲しいが、工賃が77,000万円もかかります。本国のドイツ送りになってもいないのに、これだけの料金がかかるので、さすがライカというべきか。

見積書

外国のライカストアでは、こんなに料金はかからないとか聞いたこともあるので、もしかしたら日本だけかもしれませんね。

どちらにせよ、日本製のカメラよりも修理費は高いので、デジタルライカを買うときはメンテナンス費用も考慮して購入しましょう。

え、私?ライカ欲しい病にかかっていたので、修理費のことなんて考えてもいませんでしたよ。

イニシャルコスト、ランニングコストもお高いデジタルライカ。

ちなみに、センサークリーニングも有料になっているので、公式HPをチェックしておきましょう。簡単なセンサークリーニング程度なら自分でも出来るのでおすすめです。

一生使える訳ではない

ライカに限らず、デジタルカメラは一生使うことが出来ません。

故障してもメーカーで部品交換が出来れば良いが、対応期間が過ぎてしまうと修理が出来なくなってしまいます。

メーカー外で受け付けている店舗もあるかもしれないが、どちらにせよ部品の取り寄せが出来ないと修理は難しいです。

とはいえ、自分が生きている間は運良く使い続けることが出来る可能性もあるので、定期的にメンテナンスに出しながら大事に使うのも選択肢の一つですね。

購入するときのお値段が高い

これは周知の事実ではあるが、新品デジタルライカは、100万円を超えているので、手が出しにくいです。

機種にもよるが、中古相場でも50〜80万円で推移しているので、カメラとして見るとかなり高い部類に入るでしょう。

それでも、他社のカメラでは得られない所有欲や使い心地さなどを体感出来ます。

気になっている方は、実際に店舗に行って触ってみて欲しい。きっとライカ片手にニヤニヤしながら店舗を出ていると思います。

フィルムライカを使うメリット

いろいろな種類のフィルムが楽しめる

デジタルライカが、カラーとモノクロの2種類だけだとすれば、フィルムカメラで使えるのは、フィルム種類だけ色々な色合いを楽しむことが出来ることです。

富士フィルムやKodak、Kiro、ILFORDといったカラーからモノクロフィルムまで色々な種類のフィルムを楽しむことが出来ます。

デジタルライカがカラーとモノクロの固定された2種類しかないと考えれば、かなりの数の色合いを楽しむことが出来ると思います。

世の中の流れで、販売しているフィルムが減ってきていのは残念なことではあるが。

撮影する作法や撮影結果がすぐに見えない楽しさがある

デジタルライカだと、ISO感度やシャッタースピードをオートに設定にすることが出来るが、フィルムカメラは、ISO感度やF値、シャッタースピード、ピント合わせも全てマニュアルで設定(作法)することになります。

最初は、このマニュアル設定(作法)に戸惑ってしまうこともあるが、慣れれば慣れていくうちに楽しくなり、デジタルでは物足りなくなってきます。

試行錯誤しながら、作法をしっかり踏んで撮った写真は、デジタルとは違った思入れが入るので、後からみるとより気持ちの入った写真になっていることが多いです。

その他にも、フィルムは撮影結果を現像しないと見ることが出来ないので、撮影結果を見るまでのドキドキとワクワク感を感じれるのも楽しいです。

デジタルカメラで撮影失敗すると削除してしまうような写真もフィルムだと不思議と愛おしく感じてしまいます。

Leica M4 レビュー

自家現像する楽しみもある

カラーの自家現像は難しいが、モノクロフィルムなら薬液と道具を揃えれば簡単に出来ます。

現在のモノクロフィルムは、カラーよりも安いので、自家現像をすることで、もっとランニングコストを安くすることが出来ます。

ラボに依頼すると、現像 + CD化で1本2,500円ぐらいかかり、帰ってくるまで1週間ちょっとかかってしまうが、自家現像が出来るようになれば、1本撮り終わったら自分で現像してすぐに写真を楽しむことが出来ます。

今では、自家現像もだいぶ慣れてきて、モノクロフィルムの自家現像の虜。

フィルムをカメラに詰めて、マニュアル撮影をして、自分で現像をして、像が浮き上がってくる瞬間に立ち会えると感動ものです。

自家現像の記事は、「モノクロフィルムの自家現像に必要な道具・薬剤と行う手順(作例あり)」にまとめてあるので、興味ある方は覗いてみて下さいね。

メンテナンスしながら一生使うことが出来る

フィルムライカは機械式なので、オーバーホールなどのメンテナンスをすることで、使い続けることが出来ます。

その証拠に、戦前から存在するフィルムライカも使うことが出来ています。バルナックライカが使えているのを見るとすごいな、と感心するばかりです。

もちろん、露出計が搭載されているフィルムライカもメンテナンスも出来るので、デジタルライカよりも末長く使うことが出来ます。

デジタルライカよりもメンテナンス料金は安いので、ランニングコストの面だけを見ても使うハードルは低く感じれるかもしれません。

ちなみに、フィルムライカなどのオーバーホールの料金は「ライカ修理料金表 Leica」を参考にしてみて下さいね。

Leica M4 レビュー

フィルムライカを使うデメリット

フィルムが年々高くなり、廃盤になっていく

フィルムライカはメンテナンスをすれば、一生使い続けることが出来るが、残念なことにフィルムの値段が値上がりを続けています。

1,000円以下で購入が出来ていたのが、1,000円以上になり、Kodak PORTRAなんて1本約3,000円もする高価なフィルムとなっています。

これからもフィルムの値上がりは止まらないだろうし、廃盤になるフィルムも増えてくると思います。

なので、フィルムライカのランニングコストが低くてもフィルムのランニングコストが高くなってしまう可能性が高いです。

とはいっても、まだまだ安いフィルムもあるので、自分が気に入ったフィルムを見つけ出すことも出来ると思います。

私は、モノクロフィルムが好きなので、1,000円以下で購入することが出来ています。Ilford HP5 400はいいぞ。

フィルムカメラも高くなっている

フィルムが高くなっているが、使う方はまだまだいるし、新規参入する方も多くなっているので、フィルムカメラの需要が上がってしまい、フィルムカメラの値段が高くなってしまっています。

https://search.rakuten.co.jp/search/mall/Leica+M6/” target=”_blank” rel=”noreferrer noopener”>Leica M6なんて数十万円で購入出来た時期があった聞いていたが、現在は60万近い価格になってしまっています。

現行で販売しているLeica MP 0.72と同じぐらいのお値段だからすごい値上がりですよね。

Leicaは値崩れしにくく、時代によっては値上がりするカメラやレンズもあるので、「資産」と考えている方も多いようです。

これも需要と供給のバランスに影響されるので、タイミングによって考え方は変わってきそうですが。

Leica M4 レビュー

撮影を失敗する可能性がある

フィルムライカに限らず、デジタルライカもそうだけど、撮影を失敗する可能性があります。

フィルムだと、露出失敗やピンボケ、現像失敗、フィルムに傷が付くなどといったことがあります。

デジタルだと現像失敗やフィルムに傷が付くといったことはないが、フィルムは人の手が入る工程が多いので、失敗する可能性もあります。

まぁこれもフィルムの楽しみ方の一つだから、受け入れていけたらフィルムライフが楽しくなります。

さいごに:こんな方におすすめ

デジタルライカはこんな方におすすめ
  • ライカの色を楽しみたい方
  • ライカレンズを開放で楽しみたい方
  • 何枚も撮りたい方
  • 所有欲をみたしたい方
フィルムライカはこんな方におすすめ
  • いろいろなフィルムを楽しみたい方
  • フィルムライカの操作性を味わいたい方
  • 一生使いづけるカメラを欲しい方
  • 所有欲を満たしたい方

デジタルライカ、フィルムライカどっちが良いかは、自分のカメラライフによって違うので、おすすめはこれ!とは言えません。

デジタルやフィルムどちらの良さもあるので、強いて言うならどっちも買いましょう!が正解でしょうか。

どっちも使って分かることの方が多いですが、やっぱり自分が何を撮りたいか?どんな写真が撮りたいか?を考えるとイメージしやすくなると思います。

私の今の心境で選ぶならフィルムライカですかね。フィルムの何とも言えない雰囲気に虜になってしまっています。

それでは、良いカメラライフを!

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